VMwareにArch Linuxをインストールする(1)
VMware Workstation Pro 17にArch Linuxをインストールしました。その時のメモです。
仮想マシンは以下の設定としました。
項目 | 設定 |
---|---|
プロセッサ数 | 4 |
コア数 | 2 |
メモリ | 8GB |
ファームウェア | BIOS |
HDD | SCSI 128GB(単一ファイル) |
ネットワークアダプタ | ブリッジ |
起動と初期設定
起動
Arch Linuxの公式サイトからダウンロードしてきたISOイメージファイルを仮想マシンにセットし、仮想マシンを起動します。
一番上を選択します。
プロンプトが表示されたら以下のコマンドを入力します。
loadkeys jp106
これでキー配列が英語キー配列から日本語キー配列になり、格段に入力しやすくなります。
パーティションの作成
fdisk
を使って/dev/sda
にパーティションを作成します。パーティションは以下のようにしました。
パーティション | ディレクトリ | サイズ |
---|---|---|
/dev/sda1 | /boot | 512MB |
/dev/sda2 | / | 残り |
# fdisk /dev/sda
Command (m for help): n
Partition type
p primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
e extended (container for logical partitions)
Select (default p):
Partition number (1-4, default 1):
First sector (2048-268435455, default 2048):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-268435455, 268435455 default): +512MiB
Create a new partition 1 of type 'Linux' and of size 512 MiB
Command (m for help): n
Partition type
p primary (1 primary, 0 extended, 3 free)
e extended (container for logical partitions)
Select (default p):
Partition number (2-4, default 2):
First sector (1050624-268435455, default 1050624):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (1050624-268435455, 268435455 default):
Create a new partition 2 of type 'Linux' and of size 127.5 GiB
Command (m for help): a
Partition number (1,2, default 2): 1
The bootable flag on partition 1 is enabled now.
Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
パーティションを作成したら、フォーマットします。
mkfs.ext2 /dev/sda1
mkfs.ext4 /dev/sda2
フォーマットした後、システムをインストールするためにパーティションを/mnt
以下にマウントします。
mount /dev/sda2 /mnt
mkdir /mnt/boot
mount /dev/sda1 /mnt/boot
これで準備は完了です。
システムのインストールと諸設定
ミラーの設定
システムをインストールする前に、ミラーを設定しておきます。reflector
を使うと、速度の速いサイトからリストが作成されます。
reflector --sort rate --country Japan --latest 10 --save /etc/pacman.d/mirrorlist
システムのインストール
pacstrap
を使ってシステムをインストールします。システムの他にネットワーク設定に必要なものや、設定ファイルを変更するのに必要なエディタなどを一緒に入れておきます。
pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware linux-headers intel-ucode vim dhcpcd
私のホストマシンはIntelのCPUなので、マイクロコードとしてintel-ucode
を入れていますが、AMDのCPUであれば代わりにamd-ucode
を指定してください。
諸設定
システムのインストールが終わったら、いくつか設定を行っていきます。最初はfstab
を作成します。これには、genfstab
を使います。
genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab
fstab
が作成されたら、chroot
します。arch-chroot
を使います。
arch-chroot /mnt
chroot
したら、まずタイムゾーンを設定します。ついでにシステムクロックとハードウェアクロックを同期します。
ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc
続いてロケールを設定します。英語ロケールと日本語ロケールを使えるようにするため、設定ファイルを修正します。
vim /etc/locale.gen
en_US.UFT-8
とja_JP.UTF-8
をアンコメントし、上書き保存します。その後、ロケールを生成します。
locale-gen
デフォルトのロケールを設定します。この時点ではen_US.UTF-8
としておきます。ja_JP.UTF-8
とするのはGUI環境にしてから。
echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
再起動後に日本語キー配列を使えるようにするため、設定をしておきます。
echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf
ホスト名を設定します。
echo (your_hostname) > /etc/hostname
hosts
ファイルを編集し、localhostの設定をします。
# vim /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
::1 localhost
127.0.1.1 (your_hostname).localdomain (your_hostname)
rootのパスワードを設定します。
passwd
DHCPの有効化
再起動後にネットワークに接続できるようにするために、DHCPを有効化しておきます。
systemctl enable dhcpcd
ブートローダーのインストール
最後にブートローダーをインストールします。これにはgrub
を使います。
仮想マシンのファームウェアタイプはBIOSなので、grub-install
は--target=i386-pc
とします。
pacman -S grub
grub-install --target=i386-pc /dev/sda
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
再起動
ここまで来たらchroot
を終了し、パーティションをアンマウントして、システムを再起動します。
exit
umount -R /mnt
reboot
再起動後、ログインプロンプトが表示されれば、インストールに成功しています。次のエントリでは、一般ユーザーの作成とGUI環境の構築を行っていきます。
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