MarkdownExtra記法まとめ
Markdownの拡張記法にはさまざまなものがありますが、その中の一つにMarkdownExtraというものがあります。先日、Parsedownを拡張するParsedownPlusを公開したこともあり、Parsedownでも使用可能なMarkdownExtra記法について書き方を調べてみました。
仕様原文
MarkdownExtraの仕様原文はこちらを参考ください。
参考
オリジナルのMarkdown記法の仕様原文はこちらを参考ください。
ParsedownPlusについてはこちらをご参考ください。
MarkdownExtraで追加される記法
定義リスト(<dl>
<dt>
<dd>
)
用語を定義して、その意味を説明するときに使うもの。Markdownになんでなかったのか不思議でした。
定義リストを書くには、次のように1行目に定義、2行目の先頭にコロン(:
)を書き、定義の内容を記述していきます。
定義1
: 定義内容1
属性指定
MarkdownExtraでは、要素に対してclass
属性やid
属性を追加することができます。Markdownに対応したブログでCSSを当てる場合に重宝します。
属性を追加するには、波括弧{}
の中に属性を記述します。class
属性はドット(.
)、id
属性は#
で始めます。
# header {.class #id}
脚注
脚注は[^1]
のようにキャレット(^
)+数字をカギ括弧でくくることにより指定できます。脚注の定義は、本文と同じくキャレット+数字をカギ括弧でくくったもので始めます。脚注の定義はページ内のどこにあっても大丈夫です。
ParsedownPlus[^1]はParsedownの機能を拡張するライブラリです。
[^1]https://github.com/Izadori/parsedown-plus
省略表記(<abbr>
)
MarkdownExtraでは省略表記を使うことができます。省略表記とは、略称に対する正規名称等を、略称にカーソルを合わせたときに表示してくれる機能です。
次のように省略表記に対する正式名称を記述しておくと、省略表記を自動的に認識して変換してくれます。
*[HTML]: Hyper Text Markup Language
テーブルの簡略記法
MarkdownExtraでは両端のパイプ(|
)が省略可能です。
見出し1|見出し2|見出し3
-------|-------|-------
内容1 |内容2 |内容3
コードブロック
通常のMarkdownではコードブロックを表すのに4つ以上のスペースによるインデントか、3つ以上のバッククォート(`
)が必要です。MarkdownExtraではそれに加え、チルダ(~
)を3つ以上続けることでもコードブロックを表すことができます。
チルダによるコードブロック表記では、後ろにclass
属性を付加することもできます。
~~~
コードブロック
~~~
~~~.cpp
// C++のコードブロックです。HTMLではclass="cpp"が付加されます。
~~~
ブロックレベルHTML中のMarkdown表記の許可
Markdown記法ではブロックレベルHTML(<div>
など)中では、Markdown記法は変換されません。MarkdownExtraではmarkdown="1"
をHTMLタグの属性として付加することで、Markdown記法を変換することができます。
<div markdown="1">
これは *MarkdownExtra* です。
</div>
まとめ
MarkdownExtraで追加された記法についてまとめてみました。他にも細かい違いがありますので、詳細はMarkdown記法の仕様原文を参考ください。
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